飛行機の料金体系っていろいな割引があったりしてとても分かりにくいですよね。
ただでさえ難しい飛行機の料金ですが、子連れとなるとさらにややこしい。電車や新幹線と違って、飛行機の場合はお子様の年齢だけでなく、航空会社によって、また国内線なのか国際線なのかの違いによっても子供料金の取り扱いが違うんです。
行き先から交通機関、宿泊先のホテル選びと何かと調べることが多くて大変な子連れ旅行。ややこしい飛行機の子供料金で迷わないように、当研究所が徹底的に調査して一覧にまとめました。
(注)記載の内容は記事作成当時のものです。
飛行機の子供料金は幼児と小児に分かれる
飛行機の場合、子供料金は幼児と小児に分かれます。
簡単に言えば、
幼児=大人の膝の上に座り個別の座席を要しない子供
小児=単独で座席を利用する子供
です。
では、何歳まで幼児・小児料金を利用できるの?と疑問に思われると思いますが、それは各航空会社ごと、また国内線なのか国際線なのかで違うんです。これが飛行機の子供料金の非常に分かりずらいところなのです。
航空会社ごとの子供料金
航空会社ごとに一つ一つ調べていくしかないなんて、、、とお困りのあなた!代わりに当研究所が調べあげましたのでこちらをご覧ください。
JAL・ANAの場合
区分 | 料金 | |
国内線 | 幼児:生後8日~3歳未満 | 膝上無料※ただし座席利用の場合は小児料金が必要 |
小児:満3歳~12歳未満 | 概ね大人運賃の50%程度 | |
国際線 | 幼児:生後8日~2歳未満 | 大人運賃の10% |
小児:満2歳~ 12歳未満 | 大人運賃の75% |
スカイマーク・スターフライヤーの場合
区分 | 料金 | |
国内線 | 幼児:生後8日~3歳未満 | 膝上無料※ただし座席利用の場合は小児料金が必要 |
小児:満3歳~12歳未満 | 概ね大人運賃の50%程度 | |
国際線 | 幼児:生後8日~2歳未満 | 大人運賃の10% |
小児:満2歳~12歳未満 | 大人運賃の75% |
AIR DO・ソラシドエア・フジドリームエアラインズの場合
区分 | 料金 | |
国内線 | 幼児:生後8日~3歳未満 | 膝上無料※ただし座席利用の場合は小児料金が必要 |
小児:満3歳~12歳未満 | 概ね大人運賃の50%程度 |
LCC(ピーチ・ジェットスター・春秋航空・エアアジア)の場合
区分 | 料金 | |
国内線/国際線 | 幼児:生後8日~2歳未満 | 膝上無料※ただし座席利用の場合は大人料金が必要 |
小児区分なし | 大人運賃を適用 |
要するに…
・国内線は満3歳から、国際線は満2歳から12歳未満が子供料金
・それ以下の幼児は大人の膝上であれば無料で利用することができる
・ただし、LCCは国内線・国際線問わず満2歳から大人と同じ料金がかかる
ということですね。
子供料金の計算の仕方
では、幼児料金、小児料金って具体的にはいくらなのでしょうか?
それぞれ大人運賃の何パーセントとなっていますが、この大人料金は割引等を適用していない普通運賃のことを指します。ちょっと難しいですね。
実際に子供料金を計算してみましょう
いろいろな場合を想定して子供料金を計算してみましょう。
<ケース①>
大人1名・小児1名で国内線を利用。大人は普通運賃:5万円で手配した場合。
⇒小児運賃は大人普通運賃:5万円の50%程度で約2万5千円
<ケース②>
大人1名・小児1名で国内線を利用。大人は早割:3万円(普通運賃:5万円)で手配した場合。
⇒小児運賃は大人普通運賃:5万円の50%程度で約2万5千円
<ケース③>
大人1名・小児1名で国内線を利用。大人は超早割:2万円(普通運賃:5万円)で手配した場合。
⇒小児運賃は大人普通運賃:5万円の50%程度で約2万5千円だが、大人の割引運賃の方が安い。この場合は小児にも超早割運賃の2万円が適用される。
いかがですか?小児料金は割引等を適用しない普通運賃を元に計算するため、いろいろな割引がある大人料金と比べるとそれほど安くないという印象ですね。
幼児が複数いる場合
幼児の場合は大人の膝上なら無料です。ですが、双子や年子などで幼児が複数いる場合は注意が必要です。
実際に幼児複数の場合を見てみましょう
<ケース①>
大人2名と幼児2名の場合
⇒それぞれの大人の膝上に幼児が座ることで幼児2人とも無料で利用ができる。但し、緊急用の酸素マスクの数の都合で膝上幼児連れ同士は同じ列を利用できない場合がほとんどなので隣同士には座れない可能性が高い。
<ケース②>
大人1名と幼児2名の場合
⇒大人の膝上に幼児1名が座ることでこの幼児1名は無料で利用ができる。残る幼児1名は小児料金(LCCは大人料金)を支払って座席を確保する必要がある。また、座席を利用する幼児が2歳未満の場合はチャイルドシートが必要。
<ケース③>
大人1名と幼児3名の場合
⇒利用不可。大人1人と同乗できる幼児は2人まで。
もっと簡単に調べられる方法はないのかしら?
格安航空券予約サイトで子供料金も簡単検索
格安航空券予約サイトとは
複数の航空会社の便を取り扱っており、価格比較をしてから購入することができるサイト。それぞれのサイトが航空会社の正規割引に加え、大口ルートで座席を仕入れたり、株主優待等を利用したりして、安い価格で航空券を販売している。
また、各サイトで独自のキャンペーンやポイント制度をとっているところもあり、それらを活用すればさらにお得に航空券を手配できる場合もある。
格安航空券予約サイトで検索すれば子供料金も含めて複数の航空会社の料金を比較することができます。
ただし、幼児の人数が大人よりも多い場合は予約サイトでは検索できず、航空会社に直接問い合わせる必要がある場合もあるのでご注意を。
その場合でも、まずどの航空会社が良さそうか調べるためにはこういった予約サイトが使えますね。
子供料金の検索に便利な予約サイトはこちら
検索時点から子供の年齢を入力することができるサイト
・Expedia
・トラベルコ
・Skyscanner
検索時点から幼児・小児の区分を選択することができるサイト
・さくらトラベル(国内線のみ取り扱い)※
・Surprice(国際線のみ取り扱い)
※LCCの取り扱いが多いためか2歳以上が小児となっている。2歳以上3歳未満のお子様がいて大手航空会社を利用する場合には小児の区分が異なるので注意が必要。(申込時に細かい年齢入力欄あり)