近頃すっかりメジャーになったLCC(ロー・コスト・キャリア)。その魅力は何と言っても価格の安さですよね。

LCCに対して、制限はあるけれどそれと引き換えに驚くほどの低価格で飛行機に乗れるというイメージを持っている方が多いのでは?

それらを我慢さえすればLCCが一番安く、他の航空会社は高い。と思っているあなた。その考えは半分正解ですが半分は間違いです。

実はLCC以外は高いというイメージは必ずしも正解ではないのです!裏を返せばLCC並みにお得な価格でフルサービスを受けられるチャンスがあるとも言えます。今回は航空会社の種類と特徴を知って、一番良い航空会社を選ぶ方法をご紹介します。

(注)記載の価格は記事作成当時のものです。

航空会社の種類と特徴

航空会社には大きくわけて3つの種類があります。

①大手航空会社(FSC:フル・サービス・キャリア)

ドリンクの提供や音楽・映画などのエンターテイメント、毛布の貸し出しなどの機内サービスがあり、預入手荷物も基本的に運賃に含まれています。また、発着ターミナルは空港の中でも便利な場所にあり利用しやすくなっています。国内航空会社では全日空(ANA)・日本航空(JAL)がFSCにあたります。

②新興・中堅航空会社(MCC:ミドル・コスト・キャリア)

1990年代の航空業界の規制緩和によって、新規参入してきた航空会社がこれにあたります。機材を自前で持たずにリースするなどして大手航空会社よりも安い価格を提供しています。機内サービスも受けられ、預入手荷物も運賃に含まれていることがほとんどです。いわば、FSCとLCCの中間的存在。スカイマーク・AIR DO・スターフライヤー・ソラシドエア等がMCCにあたります。

③LCC(ローコストキャリア)

機内サービスを行わず、預入手荷物や座席指定も別料金、座席幅はFSC・MCCに比べて狭めで、発着ターミナルは空港内でも端の方だったりバスで移動しなければならない場合も。しかし、低価格が魅力。キャンペーンなどで『片道3000円』なんていう驚きの値段が出てくることもあります。ジェットスター・ピーチ・春秋航空・エアアジア等がLCCにあたります。

FSC、MCC、LCCの価格比較をする方法

航空会社には3つの種類があるのは分かったけど、実際に航空券を選ぶときにそれぞれのホームページで知らべるのは面倒くさい・・・と思いますよね?ご安心ください。これらの航空会社の航空券価格を一括で調べる方法があるんです。それが『格安航空券予約サイト』を使うこと!!

格安航空券予約サイトとは

複数の航空会社の便を取り扱っており、価格比較をしてから購入することができるサイト。それぞれのサイトが航空会社の正規割引に加え、大口ルートで座席を仕入れたり、株主優待等を利用したりして、安い価格で航空券を販売している。
また、各サイトで独自のキャンペーンやポイント制度をとっているところもあり、それらを活用すればさらにお得に航空券を手配できる場合もある。

 

この格安航空券航空券予約サイトを利用すれば希望の行き先へ、どの航空会社を利用すれば最も安く行くことができるのかを一発で調べることができるんです。

ただし、比較して航空会社を選ぶ際には先に説明したFSC、MCC、LCCそれぞれの特徴を踏まえてちょっとした注意をする必要があります。

価格比較をして航空会社を選ぶ

百聞は一見にしかずなので実際に比較してみましょう。今回は格安航空券比較サイトのExpediaで検索してみます。同一日の東京ー関西 大人1人、片道料金で比較します。

FSC:全日空(ANA)の場合

羽田ー神戸で¥8,790でした。

MCC:スカイマークの場合

羽田ー神戸で¥7,990でした。

LCC:ピーチの場合

成田ー関空で¥5,450でした。

結果は?

一見するとピーチが他より2~3,000円安く見えます。が、ピーチのみ「預け入れ手荷物料金は含まれていません」の表記がありますね。

さらに、検索画面には記載されていませんが、ANA・スカイマークは座席指定料金が運賃に含まれているのに対し、ピーチはそれも別料金です。

預け入れ手荷物が不要な場合は良いのですが、長い旅程の場合などはもしも宅急便で別送しても数千円かかりますし、オプションを付けても預け入れ手荷物を利用せざるを得ない場合も多いと思います。また、座席指定は友達同士の旅行やご家族、特にお子様連れの場合、席がバラバラでは困ることもあります。

ピーチに手荷物、座席指定をそれぞれオプションで付けるとなると手荷物:¥1,800、座席指定:¥490の追加料金がかかります。これらを基本料金に合算すると総額は¥7,740。う~ん、他の2社とそれほど大きな差ではなくなってしまいました。

ただし、今回の検索結果ではANA、スカイマークが羽田ー神戸便なのに対し、ピーチは成田ー関空便です。もちろん一概に値段だけでなく、目的地にどちらが近いか等も含めてベストな便を選ぶ必要があります。ですが、大阪と神戸は割と近いですしどちらも観光地です。ターミナルの利便性や座席の広さなどを考えると旅程を工夫し、スカイマークやANAを選択して機内サービスを楽しむのもよさそうですね

もちろん、オプションは何も要らない。目的地に行くことと価格を重視する。という場合はLCCが適していると言えるでしょう。

まとめ

・航空会社にはFSC・MCC・LCCがあり、料金比較をするには「格安航空券予約サイト」が便利

・LCCの運賃は安いが、預入手荷物や座席指定をしたい場合はオプション料金がかかるので注意

・オプションが必要な場合はそれも含めて価格比較する必要がある

・LCCでもオプション利用の場合の総額はFSC・MCCの料金と大きく変わらない場合もある

 

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